• X
  • facebook
  • line

容量拡大、かさ上げ検討 大熊・クリーンセンターふたば

2025/10/17 08:25

 環境省は、双葉郡の生活ごみや特定復興再生拠点区域(復興拠点)で出た廃棄物などを最終処分する埋め立て施設「クリーンセンターふたば」(大熊町)の容量を拡大するため、埋め立て地のかさ上げを検討している。大熊町で16日に開かれた同施設の環境安全委員会で方針を示した。

 同省によると、帰還困難区域のうち、復興拠点から外れた地域で避難指示解除を目指す「特定帰還居住区域」の計画拡大に伴い、特定廃棄物の増加が見込まれるという。2029年度には実施協定書で定める特定廃棄物の容量18万立方メートルを超える見込みで、同省は今後、地元との調整や法令上の変更手続きを進める。

 計画上では、生活ごみを含めた全体の容量は28万立方メートルを確保している。このため容量を超過し、実際にかさ上げが行われるのは35年度以降となる見込み。

 このほか委員会では、労災事故発生により維持管理業務を除く全ての作業を3月から休止していたが、再発防止策を講じて5月に再開したことが報告された。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line