いわきFC、倒れないサッカー決意 赤井嶽薬師常福寺で必勝祈願
サッカーJ2のいわきFCは8日、いわき市の赤井嶽薬師常福寺で必勝を祈願し、選手らがチーム一丸となって全力で戦い抜くことを誓った。
チームを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長や田村雄三監督、選手、スタッフら約60人が参加。上野宅正住職が護摩祈とうを行った。GK田中謙吾は「大きなけががなく、いいシーズンを送れるように祈願した。90分止まらない、倒れないサッカーをピッチで表現したい」と意気込んだ。
ホームタウン・大熊で被災状況説明受ける
選手らは必勝祈願後、ホームタウンである大熊町の帰還困難区域を訪問し、被災地の現状を確認した。
クラブは設立当初から、東京電力福島第1原発や双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを視察してきた。
今回は津波で家族を亡くし、自宅が被災した木村紀夫さん(58)が語り部として同行した。
選手らは原発事故の影響で震災当時の様子が残る熊町小や被災した木村さん宅などを訪れ、木村さんから震災当時の状況などについて説明を受けた。
震災当時6歳だったという新加入のMF大迫塁は「当時は何が起きたのか理解できなかったが、改めてこの震災のすごさを身をもって感じた。今後もサッカーを通して人を笑顔にしていきたい」と話した。
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