石川町発注の道路工事の入札で予定価格を業者に漏らすなどしたとして、県警捜査２課と石川署などは３０日午前、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで同町形見字道橋、石川町長塩田金次郎容疑者（７６）を逮捕した。公契約関係競売入札妨害の疑いで同町字境ノ内、無職関根徳夫（６９）、平田村中倉字見上、コンサルタント業添田保雄（６３）の両容疑者を逮捕した。

　逮捕容疑は、塩田容疑者が、石川町が発注する道路工事の入札で関根、添田の両容疑者が勤めていた土木会社に予定価格を漏らし、同社が工事を落札した疑い。

　石川町では２００６年にも当時の町長が町職員採用を巡り、現金の授受があったとして収賄容疑で逮捕された。

　県内で現職の首長が逮捕されたのは、２１年に当時の会津美里町長が逮捕されて以来。