「みんゆう県民大賞」決まる スポーツ賞にゴルフ・蛭田みな美さん

 
(写真上)宇宙情報科学分野で世界的な実績を積み重ねている会津大宇宙情報科学研究センターの教職員ら(写真中)プロ8年目で臨んだ昨年8月の女子ゴルフCATレディースでツアー初優勝を飾った蛭田さん(写真下)30年で130人の「からむし織姫」が誕生した。その後もカラムシ生産に携わるなど30人超が定住した

 福島県内で大きな功績を残した個人・団体を顕彰する第34回みんゆう県民大賞(福島民友新聞社主催)の受賞者が決まった。芸術文化賞に会津大宇宙研究チーム、スポーツ賞にプロゴルファーの蛭田みな美さん(26)=鮫川村出身、学法石川高卒、ふるさと創生賞に昭和村のからむし織姫(体験生)が輝いた。

 会津大は宇宙情報科学研究センターを設置し、宇宙科学と情報科学を融合した宇宙情報科学分野で世界的な実績を積み重ねている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」、今年1月に世界初のピンポイント月面着陸を成功させた探査機「SLIM(スリム)」プロジェクトなどに参画している。

 蛭田さんは、プロ8年目で臨んだ昨年8月の女子ゴルフCATレディースでツアー初優勝を飾った。県勢としては9年ぶりの快挙だった。家族の影響で3歳でゴルフを始め、中学時代からプロツアーに参戦するなど頭角を現し、学法石川高時代には日本女子アマチュア選手権や日本ジュニア選手権を制した実績を持つなど活躍を続けている。

 江戸時代から受け継がれる伝統工芸品「からむし織」の継承を目的に、昭和村が1994年に始めたからむし織体験生(織姫)事業は、昨年度に30周年を迎えた。これまで受け入れた織姫は130人を数え、このうち30人超は村に定住して活躍している。織姫事業は30年の時を紡ぐ中で、伝統文化の継承とともに、地域の活性化にもつながっている。

 3個人・団体には正賞の盾と副賞50万円が贈られる。