エアレースX、室屋...王者譲らない 10日開幕、スカイパークで飛行

 
エアレースXの2連覇に向けて決意を語った室屋=8日午前、福島市

 飛行機レースの国際大会「エアレースX」の2024年シリーズは10日、開幕する。レース創設者の一人で、福島市のエアレースパイロット室屋義秀は8日、活動拠点とする同市のふくしまスカイパークで報道陣の取材に応じ、2連覇に向けた意気込みを語った。

 エアレースXには今年、6カ国から8人のパイロットが参戦する。世界に散らばる各拠点で同じレイアウトのコースを飛行し、計測したタイムを競う。機体に搭載した計測器で記録した速度やルートなどのフライトデータも基にして順位を争う。

 レースは昨年初めて東京・渋谷で開催された。今年はレースを3回に増やし、シーズンを通して最も多くのポイントを獲得した選手が王者となる。

 このうち1回目のレースは10~19日に行われ、室屋はふくしまスカイパークを拠点に最大5回フライトする。

 室屋は開幕を控え「一つのミスも許されない緊張感のある大会になる。過去の経験も生かしながら優勝を目指したい」と決意を語った。

 2回目のレースは8月30日~9月8日、3回目は10月4~13日に行われる予定。1、2回目はオンライン配信で観戦できる「リモートラウンド」、3回目はオンライン配信に加え、拡張現実(AR)などの技術によって臨場感を体験できる「デジタルラウンド」の形式で行われる。

 飛行予定、SNSに

 大会期間中、ふくしまスカイパークで行う室屋のフライトは一般の人も自由に見ることができる。フライトの日程などは事前にX(旧ツイッター)などで発信する予定だ。

 室屋は「迫力があると思うので福島の皆さんには気軽に見に来てほしい。福島の応援を力に変えたい」と呼びかけた。また「県内だけでなく全国から訪れた人が、福島で楽しく過ごしてもらえる機会になれば」とも語った。