福島の「ローゼンケラー」3月5日復活へ 再開望む声に応えて

 
「ゆったりとした時間を過ごしてもらいたい」と話す(左から)宣允さん、篤子さん、大介さん

 一度閉店した福島県福島市の飲食店「ローゼンケラー」が3月5日、再オープンする。昨年9月に閉店したが、同市栄町のひかりビル1階にあった旧店舗から同じビルの2階に移り、装いを新たにスタートする。旧店舗を切り盛りしていた小林篤子さん(69)は「よりお客さんとの対話を大切にし、愛されるお店にしたい」と思いを語る。

 同店は人手不足などを理由にサービス低下を避けるため、昨年9月末に閉店した。しかし、想像以上に再開を望むたくさんの声が寄せられ、再開を模索していたという。郊外への出店も考えたが、福島駅東口周辺の再開発事業が難航する中で「駅前に一人でも二人でも多く足を運んでもらいたいと考えた」と小林さん。ビルのオーナーからの紹介を受け、出店を決めた。

 座席数を以前の88席から32席に減らすなど、スペースを小規模化し、基本的には小林さんと、店の代表・チーフコックで小林さんの息子の宣允(のぶみつ)さん(40)、大介さん(43)の3人を中心に運営していく。メニューはメインの洋食に加え、「ほっこりしてもらいたい」と新たに煮物などの和食も加える予定だ。

 宣允さんは「以前の店の良さを受け継ぎつつ、ゆっくりと時間を過ごしてもらえるような新しい雰囲気を提供していきたい」と来店を呼びかけている。

 営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時~同10時。土曜日は夜のみで午後5時~同11時。問い合わせは29日以降に同店(電話024・522・8611)へ。