留学生「母国語教えます」 福島高専の5人、いわきで語学講座

 
語学講座を開催する(左から)テームさん、ヨニさん、ナタンさん、アマウリーさん、エゼキエルさん

 福島高専の留学生5人は15日から、いわき市の同校で市民らを対象にした語学講座を初めて開く。多くの市民らと交流し、語学や日本文化の習得を目指す。フィンランドから留学しているマッティラ・テームさん(22)は「多くの日本人と交流して文化を学びながら自分の国の美しさを伝えたい」と意気込みを語った。

 同校では例年、連携校からの短期留学生を受け入れていたが、新型コロナウイルスの影響で中止し、昨年から受け入れを再開した。今回は、アニメや漫画、食などの日本文化に興味があり、日本でビジネス物流やITなどの学びを深めようとフィンランドとフランスから6人の留学生が訪れている。期間は4~6月末の約3カ月間。

 語学講座は同校ビジネスコミュニケーション学科の芥川一則教授が「学校をオープンにして外部の多くの日本人とコミュニケーションを取ることが(留学生の)学びにつながる」と提案。フィンランドのテームさん、ジャヴァナイネン・ヨニさん(27)とフランスのルーセル・ナタンさん(21)、バレ・エゼキエルさん(22)、ショショワ・アマウリーさん(19)の5人が講師を務め、それぞれの国でクラスを分けて講座を開く。

 開講日は15、29の両日がフィンランド語、22日と6月5日がフランス語で、時間はいずれも午後6時半~同7時半。講座では、あいさつなどの日常会話や文化などを伝えながら市民らと交流する。エゼキエルさんは「自分の国に来たくなるよう楽しめる講座にしたい。ぜひ多くの人に参加してほしい」と呼びかけた。

 各回定員は20人で、申し込み多数の場合は抽選を行い、13日にメールで結果を発表する。申し込みはQRコードから。問い合わせは同校芥川研究室(メールakutagawa@fukushima.kosen‐ac.jp)へ。