福島復興局長・木幡氏が福島市長選出馬 現職・小林氏と激突

 

 12月7日に任期満了を迎える福島市長選で、復興庁福島復興局長の木幡浩氏(56)が立候補の意思を固めたことが25日分かった。木幡氏は26日に総務省を辞職する。現職の小林香氏(58)=1期、無所属=が立候補を表明しており、県都のかじ取り役を決める市長選は元官僚同士の選挙戦となる公算が大きくなった。

 木幡氏は今週中にも無所属での立候補を正式に表明する見通し。今月7日に民進、社民、自民系など超党派の市議有志からの出馬要請を受けた際、木幡氏は「大変に重いものと思っている」と語っていた。関係者によると、市議有志の要請に対して木幡氏は前向きな姿勢を示し、出馬に向けて準備を進めていた。

 木幡氏は飯舘村出身。原町高、東大経済学部卒。旧自治省出身で、香川県政策部長や岡山県副知事、消防大学校校長などを歴任。2016(平成28)年6月に復興庁の現場トップの福島復興局長に就任した。

 福島市長選を巡っては、同市選出の自民党県議が出馬を模索するなどの動きがあり、今後さらに立候補者が増える可能性もある。