「伊達市長選」告示 過去最多の現新5氏立候補、選挙戦へ突入

 

 任期満了に伴う伊達市長選が21日告示され、届け出順にいずれも無所属の、現職の仁志田昇司氏(73)、新人で元市議の橘典雄氏(68)、新人で元市議の高橋一由氏(65)、新人で元県議の遠藤保二氏(69)、新人で元県職員の須田博行氏(59)の5人が立候補した。同市長選の立候補者数は過去最多。5候補は各地で第一声を上げ、28日の投開票に向け7日間の選挙戦に入った。

 相馬福島道路の開通を控え、大型商業施設誘致への対応など、市の将来像をどう示せるかが焦点だ。

 仁志田候補は「健幸(けんこう)都市」の推進や相馬福島道路の開通に合わせた地域活性化策を主張。橘候補は風評払拭(ふっしょく)に向けた市内の全面除染や農業、地元企業の振興などを訴える。高橋候補は市内の全面除染や堂ノ内地区への大型商業施設の誘致実現を強調。遠藤候補は子育て支援の強化や企業誘致の推進など人口減少対策を掲げ、支持拡大を狙う。須田候補は農業を中心に据えた市の発展を掲げ、県職員時代の行政経験をアピールする。政党は公明が仁志田候補、共産が須田候補を支援している。

 出馬表明していた農業佐藤易広氏(76)は立候補しなかった。佐藤氏は福島民友新聞社の取材に「周囲への影響を考慮した」と話した。