町田さん「出馬した意義あった」 福島県知事選、3氏敗戦の弁
28日投開票の知事選で、県民は復興のかじ取り役に再び内堀雅雄さん(54)を選んだ。
投票が締め切られて早々にライバル候補の「当確」を知らされると、福島市の共産党県委員会は沈黙に包まれた。町田和史さん(42)はテレビの映像をじっと見つめた後、「期待に沿えなかったところは私の至らなさ」と深々と頭を下げた。
県内71カ所で住民との対話集会を開き、草の根運動を展開。現県政に対する批判票集約を狙ったが、告示10日前の立候補表明など出遅れが最後まで響いた。
支援者からねぎらいの言葉を掛けられ、町田さんは「県政の課題を県民に示すことができ、出馬した意義はあった」と前を向いた。
高橋翔さん(30)は葛尾村の選挙事務所で開票結果を待ち、「ネット選挙の普及を目指した結果には満足した」と語った。
金山屯さん(78)は「郡山市への県庁移転を訴えたが争点にならなかった」と白河市の選挙事務所で敗戦の弁を口にした。