【参院選・福島選挙区】自民現職・森雅子氏に非自民系挑む構図か

 

 参院福島選挙区(改選1)は、自民現職で元少子化担当相の森雅子氏(54)=2期=に、非自民系の候補者が挑む構図が確実視される。国民、立憲、社民の各党と無所属県議、連合福島でつくる「5者協議会」は新年早々にも候補者擁立作業を再開させる方針で、候補者の人選と決定時期が当面の焦点となる。

 自民党県連は県内22総支部の意向を確認するなど、意見集約を慎重に進めた上で、昨年7月に森氏の公認を党本部に申請。党本部は同8月に公認を決めた。森氏の後援会や県連は2016年7月の参院選で現職閣僚の公認候補が民進現職の野党統一候補に敗れ、議席を失ったことに危機感を強めており、「議席死守」に向け態勢強化を図る。

 5者協議会は16年参院選の再現を目指し、擁立を急ぐ。これまでにジャーナリストや地方議員など複数の名前が取りざたされているが、決定には至っていない。

 参院選の基本政策は昨年12月に合意しており、候補者が決まり次第、各県連組織や国会議員の後援会、連合福島などが中心となり、選挙態勢を整える方針。

 共産は、新人で党県委員会書記長の野口徹郎氏(42)が出馬を表明している。今後は5者協議会が候補者を擁立した時点で、共産側に野党共闘を求める動きが予想されるだけに、共産が野党共闘に応じるか否か、対応が注目される。

 佐藤氏と若松氏が比例出馬予定

 比例代表の本県関係では、自民現職で外務副大臣の佐藤正久氏(58)=2期・福島市出身、公明現職で元復興副大臣の若松謙維氏(63)=1期・石川町出身=が立候補を予定する。無所属の山口和之氏(62)=1期・福島市出身=は態度を明らかにしていない。また、自民元職で元法相の岩城光英氏(69)が党公認候補としての立候補を目指している