人口減少対策や将来ビジョン語る いわき市長選立候補予定者討論

 
(左から)宇佐美、猪狩、内田、清水の各氏

 いわき市で18日に開かれた同市長選立候補予定者4氏による討論会では、現職の清水敏男氏(57)=2期、いずれも新人で元文部科学省室長の内田広之氏(49)、前常磐共同ガス社長の猪狩謙二氏(58)、元衆院議員の宇佐美登氏(54)が、人口減少対策や市の将来ビジョンについても考えを述べた。

 出生率増加に向けた取り組みについて、清水氏は「出産支援金の実施や子育ての専門部署の設置、放課後児童クラブを充実させた」と実績を強調。内田氏は「学年が上がっても切れ目ない経済支援、妊娠期から家族を支援するネウボラの拡充」を訴え、猪狩氏は「産業振興で働く場を用意し、出産支援金の増額や将来的な保育料、給食費の無償化」、宇佐美氏は「年中無休の小児科・内科設置や医療費削減、大規模な商業・娯楽施設の誘致」を掲げた。

 また、アフターコロナを見据えたいわきのまちづくりの展望について、清水氏は「各地区につくる住民サービス施設を根幹に、それらを連携したネットワーク型コンパクトシティー」、内田氏は「産業、医療、福祉など各分野で活躍できる人づくりをベースにした行政による好循環づくり」を掲げた。猪狩氏は「各地域の人々の考えを具体化するとともに経済、医療の問題解決で安心、安全なまちをつくる」、宇佐美氏は「リーダーの強い決断力とコロナでさまざまな変化があったようにカメレオンのような姿勢が必要」と訴えた。

 JCが動画配信 FMいわきも放送

 討論会は感染症対策で来場者を入れず収録の形で行われた。内容は動画投稿サイト「ユーチューブ」のいわき青年会議所JCの公式チャンネルで24日正午から配信で公開されるほか、FMいわきでも3回(24日午後1時~、26日午後8時~、28日午前6時~)にわたって放送される予定。