白河市議選【戦いの跡】新人6人立候補で票読めず、6票差で明暗

 

 9日に投開票が行われた白河市議選は、現職22人、元職2人、新人6人の計30人が立候補し、定数「24」の議席を争う激しい選挙戦となった。しかし、投票率は過去最低を更新し、有権者の関心は低かった。

 当選したのは現職20人、元職1人、新人3人。トップ当選は現職の室井伸一氏で1521票を獲得した。3票差で現職の大木絵理氏が続いた。新人のトップは永山均氏で全体5位に食い込んだ。新人が6人立候補したことにより、票の行方が読み切れない陣営が多かった。最低当選ラインは692票で、落選者の中で最も票を集めた候補者との差は6票だった。

 わずかな票数が命運を分ける戦いであったが、投票率は56・25%で、有権者の半数近くは選挙に背を向けた。20代会社員男性は「周囲で選挙に行った話を聞かなかった」と話した。市政には少子高齢化、中心市街地活性化など課題が山積している。暮らしやすいまちづくりに向けて、新議員たちはしっかりと議論を交わし、責務を果たしてほしい。(白河支社・小山璃子)