現職、新人4氏が立候補 会津若松市長選が告示、7月30日投開票

 

 任期満了に伴う会津若松市長選は23日、告示され、届け出順にいずれも無所属で、新人で会社経営の長谷沼邦彦氏(56)、現職の室井照平氏(67)=3期、新人で元市議会議長の目黒章三郎氏(71)、新人で元県議の水野さち子氏(61)の4人が立候補を届け出た。現職に新人3人が挑む構図となり、市政の継続か、刷新かが最大の焦点となる。投票は30日で、即日開票される。

  会津若松市では若者の流出などにより、年間千~1500人ほどの急激な人口減少が続いている。このため結婚・子育て支援や雇用の場の創出を含めた人口減対策も問われそうだ。

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(左から届け出順)長谷沼邦彦候補、室井照平候補、目黒章三郎候補、水野さち子候補

 長谷沼候補は市民、観光客に優しい「2大ファースト」のまちづくりを主張。市営ガソリンスタンド建設、観光客向けの休憩施設やトイレの整備などを訴える。

 室井候補は「選ばれるまちの実現」を打ち出した。移住や結婚への支援、若者の地元定着の促進、観光振興、会津若松駅前整備などに力を入れる方針を示す。

 目黒候補は中心市街地への専門学校誘致、幅広い世代が利用できる屋内広場の建設、多子世帯の給食費減免、観光まちづくり法人の機能強化を重点に据えた。

 水野候補は「観光立国会津」と子育て世代への支援、地域医療の充実を「三つの約束」とし、道の駅整備や保育人材の確保、オンライン診療の充実も主張する。

 22日現在の選挙人名簿登録者数は9万7092人(男性4万6223人、女性5万869人)。

◆会津若松市長選立候補者(届け出順、敬称略)
 長谷沼邦彦 56 無新
 室井 照平 67 無現
 目黒章三郎 71 無新
 水野さち子 61 無新