古里再生「希望の灯り」 追悼の碑除幕、大熊町役場敷地に整備

 
点灯されたLEDの「希望の灯り」を見る吉田町長(右)=午後5時35分ごろ、大熊町役場

 東日本大震災から10年となった11日、大熊町は大川原地区の町役場敷地に整備した追悼の碑「希望の灯(あか)り」の除幕式を行った。関係者は発光ダイオード(LED)の明かりに古里再生への思いを込めた。除幕されたのは縦170センチ、横50センチの直方体の碑と、復興への願いを込めた町民のメッセージが刻まれた石碑。吉田淳町長が「過去を忘れず、現在を生き、未来に進むための明かりがともった」とあいさつした。

 「希望の灯り」は阪神大震災の犠牲者を悼み、2000(平成12)年1月17日に神戸市中央区に設置されたガス灯。大熊町は50年までに二酸化炭素排出の実質ゼロを目指す「ゼロカーボン」を宣言しており、光源にガスではなくLEDを使った。