【59市町村・この10年】バド強豪生まれた拠点 猪苗代町

 
ふたば未来学園高猪苗代校舎の閉校式で披露された記念碑を囲む生徒=2019年3月

 震災と原発事故後、猪苗代高に富岡高のサテライト校が設置された。ここでは東京五輪でのメダルが期待されるバドミントン男子シングルスの桃田賢斗選手(NTT東日本)らが競技に打ち込んだ。

 サテライト校は全国的な強豪だった同校バドミントン部の拠点となり、ふたば未来学園高の開校後も分校舎として引き継いだ。2019(平成31)年度から広野町のふたば未来学園高本校舎に帰還したことで、サテライト校は8年間にわたる役目を終えた。桃田選手以外にも、混合ダブルスで東京五輪出場が確実な渡辺勇大、東野有紗の両選手(いずれも日本ユニシス)なども通った。

 16年には、磐越道猪苗代磐梯高原インターチェンジに合流する国道115号沿いに、道の駅猪苗代がオープンした。18年に町出身の世界的医学者野口英世の生家「野口英世生家主屋」が国の文化審議会から国登録有形文化財とするよう文部科学相に答申され、翌年に正式登録された。