女子は若松一V!エース馬場、最終区『逆転』 福島県中学駅伝

 
指で若松一の「W」をつくりながらフィニッシュする女子・若松一のアンカー馬場

 駅伝の第63回県中学校体育大会は7日、いわき市の21世紀の森公園で開かれ、女子は若松一が41分56秒で2年ぶり5度目の頂点に立った。地区大会を勝ち抜いた男女各33校が出場、男子は6区間18.06キロ、女子は5区間12.06キロでたすきをつないだ。女子の若松一は、1区で6位につけると、徐々に順位を上げ、5区で1区から首位を守った湯本一を逆転した。全国大会は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっている。

 2位でたすきを受けた若松一のアンカー馬場理奈(3年)は、区間賞の快走で湯本一を抜き去り、2年ぶりの優勝に貢献。「どんな順位で受けても、最後は1位でゴールしようと思っていた」。

 1年生で全国大会のアンカーを経験したが、思い通りの走りはできなかった。悔しさをバネに「もう一度県優勝して全国に行きたい」と、コロナ禍に伴う休校期間中も10キロ以上の走り込みを続けた。

 課題だった終盤の粘りも練習を積むごとに改善し、「馬場なら1分差でも勝ってくれる」と渡部裕也監督が全幅の信頼を置くエースに成長。1キロ地点で22秒差を追いつくと勢いそのままに40秒以上の差をつけフィニッシュした。
 全国での雪辱はかなわないが力は出しきった。「最初から全力で走れた。優勝できてよかった」と笑顔で大会を終えた。

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