女子・学法石川「8位」初入賞 全国高校駅伝、5人持ち味発揮

 
ガッツポーズでフィニッシュする学法石川女子のアンカー小島さくら=20日午前、京都市・たけびしスタジアム京都

 男子第71回・女子第32回全国高校駅伝競走大会は20日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロで行われた。本県代表で男女ともに出場した学法石川は、女子が1時間9分15秒で8位に入り、同校女子初の入賞を果たした。男子は2時間5分18秒で16位だった。

 8年連続8度目の出場の女子は、1区・長谷川莉子(3年)が区間10位と流れをつくった。4区まで粘り強く10位台前半に食らいつき、10位でたすきを受けたアンカー5区・小島さくら(2年)が2人を抜き、8位でフィニッシュした。

 10年連続12度目の出場の男子は1区で31位と出遅れ、その後追い上げたが16位に終わり、3年連続の入賞を逃した。

 役割全う...安定のたすき

 腕に書いた「史上最強」の文字。学法石川のアンカー小島さくら(2年)はそれを見せつけるように拳を握り、フィニッシュした。同校女子としては過去最高の8位入賞。5人それぞれが持ち味を発揮し、安定したたすきリレーで21.0975キロを走りきった。

 昨年に続いてエース区間1区を任された長谷川莉子(3年)が区間10位の力走で、チームに勢いをもたらした。「前回は周りのペースに流された。何が何でも自分のペースで走ろうと思った」。その反省も生き、昨年よりもタイムを36秒縮めた。

 チーム唯一の3年生がつくった流れに呼応するように、2~4区の後輩たちも区間上位のタイムで10位台を堅守した。

 入賞までは残り2人。たすきを受けた最終区の小島は、すぐに1人を抜き、残り1キロでもう1人をかわした。「駆け引きは苦手。トラック前に勝負した」という強気な走りで、チームの順位を目標の入賞圏内にまで押し上げた。

 メンバー5人中4人が1、2年生の若いチーム。小島は来年の都大路を見据え、「来年は今年以上。5位以内を目指したい」と早くも宣言した。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC、3戦ぶり勝利 連敗阻止へ山口決めた