男子・学法石川...前へ前へ「16位」 全国高校駅伝、1区出遅れ
京都市のたけびしスタジアム京都で20日に開かれた全国高校駅伝競争大会で、女子の学法石川は8位入賞した。県勢女子の入賞は、1998(平成10)年に田村が優勝して以来、22年ぶり。男子の学法石川は16位だった。
男子の学法石川はエース区間を任せられた1区山口が前半に失速、31位と苦しい位置からのレースとなった。たすきを受けた2区小田切が2人を抜いてつなぎ、3区菅野も苦しみながら順位を25位に上げた。4区の吉田が7人抜きの快走で18位に押し上げると、5区西槙が粘り、6区山崎が区間7位の走りで順位を一つ上げて最終区につないだ。アンカー大湊も1人を抜き、16位でフィニッシュした。
4区・吉田、最上級生の意地
「大きなことは考えず、1人1人抜いていくことを意識した」。学法石川の4区吉田凌(3年)が7人抜きで3年生の意地を見せた。
たすきを受けた25位という位置は想定外だった。それでも冷静に歩を進め、比較的得意な下り坂が続いた前半でスピードを上げた。
今年のチームは1、2年生が中心。「(1、2年生に)引っ張ってもらった。負けないようにと頑張ってきた」と振り返った吉田。1区で失速した山口智規(2年)のことは「本来なら3年生が走らなければならなかった。任せてしまい申し訳ない」とかばった。
都大路優勝という悲願は後輩に託して、卒業後は大学で新たな目標に向かう。「大学三大駅伝に出場し、区間新記録を狙える選手になりたい」。大学、実業団で活躍する先輩たちの背中を追い、次こそは夢をかなえる。