福島ユナイテッド「3連勝」 サッカーJ3、奈良クラブに2-1

 
【福島―奈良】後半19分、追加点を決めた福島のMF大関(左)=とうほう・みんなのスタジアム

 サッカーJ3第13節-。福島ユナイテッドFCは6日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)でで奈良クラブと対戦し、2―1で勝利。今季初の3連勝を飾った。通算成績は5勝2分6敗で、順位を一つ上げ12位とした。福島は次戦の18日、アウェーのアシックス里山スタジアム(愛媛県今治市)で6位のFC今治と対戦する。午後1時開始予定。

福島ユナイテッド

 【評】福島は90分でシュート数は4本だったが、数少ない好機を得点につなげた。前半は左サイドを中心に攻め立て、34分にFW森のクロスからオウンゴールを誘って先制。後半19分にはMF大関が左足で貴重な追加点を挙げた。以降は守りを固め、GK吉丸の好守備などで逃げ切った。

 大関、自画自賛の左

 連勝中の勢いそのままに福島は今季初の3連勝をサポーターに届けた。2点目を豪快な左足で決めたMF大関友翔は「後半は攻められたが、3連勝できたことをプラスに捉えたい」と勝利を喜んだ。

 1―0で折り返した後半は守る場面が目立ったが、同19分、大関がMF針谷岳晃の縦パスに反応した。ゴールラインを割る寸前のボールをスライディングで懸命に止め、立ち上がって中に切り込み、ゴール左隅に蹴り込んだ。「タイミングをずらしてイメージ通り。サッカー人生でも記憶にないくらいの左足」と自画自賛の一撃だった。

 ゴール後はすぐさま寺田周平監督の元へ駆け寄り、胸へ飛び込んだ。チームは3月下旬から約1カ月、7試合勝ちから遠ざかる時期もあった中、指揮官は選手を鼓舞し続けた。「監督のためにとみんな思っている。周平さんも構えていたので」と共に喜びを爆発させた。

 福島は大型連休の3連戦で勝ち点を9つ積み上げた。チーム状態は上向きで「良い形で3連勝できた。連勝が続けば昇格も見えてくると思う。ここで満足せずに良い準備をしたい」。次戦も若きストライカーがゴールへの貪欲な姿勢を貫く。(南哲哉)

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