「八重咲き」希少種!ネモトシャクナゲ咲く 牧野富太郎が命名

 
かれんな花を咲かせるネモトシャクナゲ=11日、福島市・磐梯吾妻スカイラインの浄土平周辺

 福島市の磐梯吾妻スカイライン・浄土平周辺で、県花のネモトシャクナゲがかれんな花を咲かせている。NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルである植物学者牧野富太郎が命名した花が、訪れる人の目を楽しませている。

 ネモトシャクナゲは「一重咲き」のハクサンシャクナゲの雄しべが花弁化し「八重咲き」になった希少な植物。1903年に福島師範学校の根本莞爾(かんじ)教諭の助手が採取した標本を受けた牧野が、新種として根本の名を取って名付けた。

 浄土平ビジターセンターによると、浄土平も株数は少ないものの、1週間程度は楽しめるという。近くを散策していた同市の山岸渉さん(71)は「ちょっとピンクがかった色がきれいですね」とかれんな花をカメラに収めていた。