全町避難で運動苦慮 富岡町議選・戦いの跡、現12人、新2人当選

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渡辺委員長から証書を受ける当選者(右)

 2012(平成24)年に続き、東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く中で行われた富岡町議選では、現職12人、新人2人が当選した。しかし仮設住宅を離れた有権者も多く状況は激変、選挙運動に苦慮する候補者も見られた。

 前回は、候補者の多くが仮設住宅を中心に街頭演説などを展開したが、現在は公営住宅などに移り住む町民もいる中、選挙カーでの遊説や個人演説など、選挙らしい運動はほとんど見られなかった。

 ある候補者は「町民以外の住民の迷惑を考えると選挙活動を控えざるを得ない」と明かす。ほとんどの候補者が知人や地縁・血縁に頼るなど、手探り状態での選挙戦となった。

 別の候補者は「町民がどこにいるのかさえ分からず、町の復興、再生などの訴えもほぼ同じ」と話し、各候補者とも明確な争点を打ち出せなかったことも、投票率が伸び悩む要因の一つとなったと指摘する。

 町が「早ければ来年4月の帰還開始」とした目標まで約1年。新たな風への期待も垣間見られる中、今後は町民帰還への取り組みの加速化や具現化が求められ、当選議員の職責は重い。

 14町議に当選証書付与

 27日投開票の富岡町議選で当選した議員14人への当選証書付与式は28日、郡山市の町郡山事務所で行われ、新議員が決意を新たにした。

 渡辺康男町選管委員長が一人一人に当選証書を手渡し、「町民が満足のゆくまちづくりに尽力してほしい」とあいさつ。宮本皓一町長が祝辞を述べた。

 任期は31日から4年。正副議長などを決める臨時議会は4月5日に同市で開かれる。