【18歳選挙権・新有権者の視線】「本音」聞きたい若者 自由な立場で質問

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参院選立候補予定者と意見を交わす若者たち。利害関係やしがらみから離れた立場から、自由な質問を投げ掛けている

 「総理大臣になりたいと思ったことはありますか」

 「これまでで一番自慢したい功績は何ですか」

 参院選の公示を直前に控えた今月中旬、ある陣営が開いた若者と立候補予定者とのトークライブで、参加した学生からこんな質問が飛び出した。

 組織の利害関係や世間のしがらみとはまだ無縁の立場にある10代は、政治家や行政など政治に携わる側の「本音」を聞きたいと強く願う。参加した福島大2年の高津瑠花さん(19)は「政治の裏話を聞くような質問には答えてもらえなかった」と残念そうだ。

 高津さんは、県内の市議のもとでインターンシップを経験。市議会の本会議が開かれる期間を含む2カ月間、市議と一緒に市内を回って市民の意見を聞いたり、市役所に通って質問を作るためのやりとりを実際に見た。

 議員に対しても、行政に対しても「この人たちは本当のところ、どう思っているのか」を知りたくなった。しかし、市の施策について雑談では市職員が「個人的にはそう思うんだけどね」とフランクに話すこともあったが、議場など公式な場では本音が出ることはない。

 「議員がどうにか答えを引き出そうとしても、市の担当者が最後は『検討します』で終わらせてしまう」と口惜しく思う。

 高津さんと同じくトークライブに参加した福島市の会社員女性(21)は「政治家と直接話せる貴重な機会だった」と前向きに捉えたものの「選挙権年齢が18歳以上に下がったことで選ばれる政治家が変わると思うか」と聞きたかったが、時間切れで質問できなかった。

 18歳選挙権の導入で、政治を行う側が10代にアプローチを図っている。対する10代の若者たちは先入観にとらわれずに「直球」の質問を浴びせる。本音を求める声にしっかりと向き合わずに建前だけの姿勢だと、若者は政治にそっぽを向く。