3氏「最後のお願い」 いわき市長選、必勝に向けて声からす

 

 10日投票のいわき市長選で7日間にわたり選挙戦を繰り広げてきた、新人の宇佐美登候補(50)、元職の渡辺敬夫候補(71)、現職の清水敏男候補(54)=1期=の3氏は9日、「最後のお願い」コールを響かせた。平のJRいわき駅前では陣営同士がすれ違う場面もあり、相手候補を意識しながら、必勝に向けて声をからした。

 医療の充実に力込め

 宇佐美候補は、鹿島町の鹿島公民館で最後の訴えを行い、「今の政治を選ぶか、変えるか。いわきの医療の現状を続けるか、変えるかの選択」と語り、「地域の宝である子どもの支援に向けて各種施策に取り組んでいきたい」と力を込めた。

 平、小名浜を重点に薄磯や豊間など市北部の団地などで遊説し、夕方にJRいわき駅前で演説。「口コミ」での支援拡大を求めた。

 公約必ず実現と強調

 渡辺候補は平のいわきワシントンホテル椿山荘前で打ち上げ式を行い、「高齢者対策、幼児教育の無料化、医療問題を訴えてきた。人に密着した政策をしっかりやっていきたい」と声を張り上げた。さらに「政治家は、公約したことを必ず実現する」と強調した。

 市北部にある地元の草野から出発、大票田を重点に回り、最後にJRいわき駅前を歩き、支持を求めた。

 市民の声反映し発展

 清水候補はJRいわき駅前で打ち上げ式を行い、「子育てや教育、福祉など市民から多くの意見を聞いて施策を展開し、いわきの発展につなげていく。子や孫がいわきに戻り、一緒に暮らせるまちをつくる」と訴え、「みんなの力で平城を再建したい」と語った。

 大票田の勿来、小名浜、平のスーパーを回ったほか、地元の常磐を歩いて票の上積みを図った。