いわき市長選・投票率49.13% 小名浜など5地区で5割下回る

 
開票作業に当たる職員=10日午後8時5分ごろ、いわき市総合体育館

 いわき市長選の投票率は5地区で投票率5割を下回り、前回より2ポイント減の49.13%と市長選で過去2番目に低い投票率となった。

 地区別に数値を見ると、最も高い投票率は三和地区で71.45%。一方、最も低かったのは小名浜地区の43.65%だった。

 13地区全てで前回を下回り、下落幅が最も大きかったのが常磐地区の前回比マイナス3.30ポイント、最も少なかったのが久之浜・大久地区の同マイナス0.31ポイントだった。

 トラブルもなく開票作業は円滑

 いわき市長選の開票は10日午後8時すぎ、市総合体育館で始まり、職員約340人が慎重に作業に当たった。トラブルはなく、当初の見込みより1時間早い同10時5分に確定した。

 昨年の市議選で開票結果に異議申し立てが出されたことを受け、市選管は今回から機械を使った開票のほか、職員が目視で票を点検する工程を加えた。

 市選管の担当者は「作業内容を想定して研修を行ったことで、従事者が自分の役割を理解していた。その結果、開票作業がスムーズに進み、時間を短縮することができた」と総括した。