新人2氏、票の上積みでしのぎ削る 喜多方市長選・最終盤へ

 

 任期満了に伴う喜多方市長選は、28日の投開票まであと2日に迫った。届け出順に、いずれも無所属の新人で元市部長の菅野康裕候補(62)と元県議の遠藤忠一候補(70)が票の上積みでしのぎを削っている。

 市長選は昨年末まで無投票が濃厚だったが、告示日の約2週間前に2人の候補者が出そろう"超短期決戦"となった。両陣営は「選挙の流れは最後まで読めない」と組織の引き締めを図り、大票田の旧市内を中心に支持を呼び掛けている。

 両候補とも子育て支援や雇用確保を重点的に訴えている。政策面の大きな違いこそ見られないが、菅野候補は地元で栽培される酒造好適米の生産支援、遠藤候補は東京五輪・パラリンピックで海外選手らと交流する「ホストタウン化」なども主張する。新人同士の選挙戦で明確な争点はなく、公約実現に向けた手腕をアピールできるかが焦点だ。

 菅野候補は26日に旧市内や熱塩加納町、27日に全域を巡る。遠藤朗後援会長は「行政を熟知している候補に対して市民の期待は高まっている」と強調する。

 遠藤候補は26日に旧市内、27日に全域で遊説する。佐藤富次郎選対本部長は「政治家として是々非々で判断ができ、実行力があるところを訴えたい」と語る。