伊達市長選・初当選の須田氏に聞く 「情報公開で風評を払拭」

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初当選に笑顔を見せる須田氏

 伊達市長選で現職ら4候補を破り、初当選を果たした新人の須田博行氏(59)は福島民友新聞社のインタビューに応じ、農業振興や農産物に対する風評の払拭(ふっしょく)、観光の充実へ意欲を示した。須田氏に、抱負などを聞いた。(聞き手・編集局長 菊池克彦)

 ―新市長としての抱負を。
 「5町合併により伊達市が誕生してから12年がたち、市民は変化を求めた。まずは農業振興を進めたい。農業が元気になることで地域は活気づく。地域ごとの特色に目を向けたバランスある振興策も示したい。地域の拠点として総合支所の権限を拡充させる」

 ―県北農林事務所長を務めた。その強みとは。
 「何といっても行政経験の豊富さだ。行政は下から積み上がるもの。国、県など、どの機関に相談すれば解決するかの経験と感覚が備わっている。農家として中山間地の実情も体に染み付いているつもりだ」

 ―伊達市は県北有数の果樹産地。風評対策にどう取り組む。
 「徹底した情報公開に尽きる。放射性物質は基準値未満だということを広く知らせ、おいしさもアピールする。伊達市の農産物を多く買ってもらうためにも、生産量を増やしてブランドを守っていく」

 ―相馬福島道路の開通が迫り、大型商業施設誘致の機運が高まっている。
 「相馬福島道路の開通に向けて体験型観光を形作りたい。桃狩り、あんぽ柿づくりなどの農業体験や霊山登山など体験型のメニューを考案していく。大型商業施設については市の経済発展にとって必要。施設ができれば経済は潤う。ただし、市外から来る人が買い物をして帰るだけでは駄目。市内を巡ってもらうようにしなければならない。また、商業施設内に行政機能を設けることで、市民にとって、より身近で便利な施設となる」

 ―喫緊の課題である人口減少、高齢化社会の進展にどう取り組んでいくのか。
 「市外からの移住者に空き家のリフォーム代を補助し、遊休農地を活用してもらう。市内の工業団地には魅力ある先端産業を誘致して、働き手である若い世代の人口流出に歯止めをかける。空き商店街に高齢者が運営する店を造り、高齢者の生きがいづくりにつなげていく。市政では現場主義で行動していく。地域の声を吸い上げ、市民にとって身近な市政を心掛ける」