新会派結成、玄葉光一郎氏に聞く 「衆院選までに改革勢力結集」

 
「次期衆院選までに改革勢力を結集したい」と語る玄葉氏

 衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の幹事長に内定した玄葉光一郎元外相に新会派結成の意義を聞いた。

 ―会派をつくった目的は。

 「次期衆院選までに改革勢力、野党勢力の結集を図る。そのための触媒となることが狙い。今夏の参院選後は野党再編が一気に加速するとみている。小さい会派ながらも立憲民主、国民民主両党のど真ん中に位置する緩衝地帯として大事な役割を果たしていく」

 ―無所属の会内で対応が分かれることになった。

 「岡田克也元外相らが立民会派に入ったことで野党第1党が強化され、柔軟性も生まれてくる。一方で私たちが真ん中に残り立民、国民両党との意思疎通を続ける。積極的な役割分担だ」

 ―会派名の意味は。

 「改革勢力の結集に向けた一つの旗印として、社会保障改革に取り組む。政策を提言することで、野党間の協力につなげていく」

 ―今後の展望を。

 「内政(経済政策)、外交(安全保障)をテーマにした超党派の勉強会を2月に発足させるための準備を進めている。立民、国民両党に参加を呼び掛け、双方の距離を縮めたい。もう一度、政権を担える固まりをつくり、政党政治を前進させるという初志を貫徹したい」