現新2人「若年層の票」取り込みが鍵 猪苗代町長選・終盤情勢

 

 任期満了に伴う猪苗代町長選は終盤戦に入り、届け出順にいずれも無所属で、新人の元町議佐瀬真候補(65)と、現職の前後公候補(77)=2期=が教育、観光振興、財政などをテーマに23日の投開票に向け舌戦を繰り広げている。

 佐瀬候補は「町民参加型のまちづくり」を掲げ、統合中学校の建設費見直しによる町民負担の軽減や、教育の質の向上、人口減少対策、滞在型観光の充実などを訴える。各地区で草の根運動を展開、支持拡大や政策の浸透を図る。

 前後候補は「町民総参加のひらかれた町政」を柱に、統合中学校の校舎建設による教育環境充実や、広域観光の強化、健全な行財政基盤確立などをアピール。2期8年の実績を強調し、後援会組織をフル稼働させて票の掘り起こしを図る。

 4年前と同じ顔ぶれによる選挙戦で「刷新」か「継続」かを問う両陣営は投票率を65~70%と予想。大きな争点が見当たらない中、町の将来を担う若年層の票をいかに取り込めるかも鍵となりそうだ。