元県議会議長・平出氏が出馬意思 会津若松市長選、3氏の争いか

 

 任期満了に伴い28日告示、8月4日投票で行われる会津若松市長選で、新人で元県議会議長平出孝朗氏(62)が、立候補の意思を固めたことが3日分かった。同市長選には3選を目指す現職の室井照平氏(63)=2期=と、新人の市議阿部光正氏(69)が立候補を表明しており、告示まで1カ月を切り、3人による戦いが濃厚となった。

 平出氏は福島民友新聞社の取材に対し「後援会の役員会を開いて思いを伝え、協議したい」と語った。役員会は同市で4日に開催予定。関係者によると、役員会で立候補が承認されれば、平出氏は近く記者会見を開く予定。平出氏は会津若松市出身。会津高、立教大文学部卒。衆院議員秘書、会津若松市議2期を経て、1999(平成11)年4月から県議を4期務めた。自民党県連政調会長、同幹事長を歴任し、2013年11月から15年5月まで県議会議長に就いた。

 平出氏は4年前の市長選で、県議会議長の職を辞して出馬を決めたが、体調不良のため断念し、室井氏が無投票で再選を果たした。

 今回の市長選を巡っては、立候補を表明している室井氏と阿部氏のほかにも、市議らが立候補を模索していたが、5月までにいずれも出馬を断念。だが、先月20日前後から平出氏を擁立する動きが活発化し、市内の経済界関係者らが出馬を要請していた。