「大熊町長選」告示、2氏立候補 新人対決!復興環境整備争点

 

 任期満了に伴う大熊町長選が31日告示され、届け出順にともに無所属で新人の前町議会議長鈴木光一氏(64)と前副町長吉田淳氏(63)が立候補、10日間の選挙戦に入った。投票は10日に行われ、即日開票される。

 東京電力福島第1原発事故の避難対応で陣頭指揮を執り、本県の早期復興に向け県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の町内への建設受け入れを決断した渡辺利綱町長(72)=3期=が今期限りで引退。渡辺氏と共に復興に取り組んだ2人による一騎打ちとなった。

 町長選が選挙戦となるのは8年ぶり。一部地域を除き避難指示が4月に解除され、役場機能が町に戻ってからは初で、町の復興を進めるための医療や福祉、教育の環境整備などが争点となる。30日現在の有権者数は8477人(男性4112人、女性4365人)。