「相馬市議選」終盤の情勢 台風や大雨直後、被災の影響懸念

 

 任期満了に伴う相馬市議選(定数18)は8日、投票日の10日まで残り2日となった。現職16人、元職1人、新人5人の計22人の各陣営は支持拡大に向け終盤の追い込みを図っている。

 地盤や組織に支えられ票を固める陣営もあるが、焦点は県議選に出馬している前回得票上位の元市議2人の支持層に向けた浸透で、各陣営が票の行方を注視する。

 地縁、血縁で投票先を選ぶ傾向が強いが、台風や大雨直後の選挙戦となり、浮動票獲得へ防災面の訴えを強化する候補も多い。

 前回と比較して新人が大幅に増え、実質6人が初の選挙戦。期待票も見込まれるが、被災で序盤に思うように浸透を図れなかった陣営も多く、影響を懸念する声が上がる。投票率については各陣営が60%前後を予想。多くの陣営が600票前後を目標に集票するが、実際の当選ラインは若干下がる可能性が高いとみられる。