現職・湯座一平氏「無投票3選」 棚倉町長選、20年ぶり無投票

 
3選を果たし、支持者から花束を受ける湯座氏。左は妻洋子さん

 任期満了に伴う棚倉町長選が25日告示され、無所属で現職の湯座一平氏(59)=2期=のほかに立候補の届け出がなく、無投票で3選を果たした。同町長選が無投票となるのは2000(平成12)年以来20年ぶり。

 湯座氏は町民の健康増進に向けた町づくりや教育、子育て世帯への支援策などの2期8年の実績をアピールしてきた。3期目は学校などの教育システムのデジタル化や企業誘致などを通して人口減少策などに取り組む。当選証書付与式は31日午前11時から、町役場で行われる。任期は9月8日から4年。

 2期実績『町民の信任』

 棚倉町長選は、現職の湯座一平氏(59)が無投票で3選を果たした。町づくりやスポーツの振興など、2期8年で成し遂げた実績が町民の信任を得た格好だ。

 湯座氏は3月議会で3期目に向け立候補を表明した。6月には後援会事務所開きを行うなど選挙戦を見据えた動きを進めてきた。しかし、対抗馬擁立の動きはなく、終始無風となった。

 少子高齢化に伴う人口減少に加え、町の宿泊施設であるルネサンス棚倉の赤字解消や、棚倉城跡といった史跡の観光への活用など町の課題は山積している。新型コロナウイルスへの対応も待ったなしの状況だ。

 心体も元気に過ごせる町を目指す「健幸(けんこう)なまちづくり」を掲げる湯座氏には、迅速なかじ取りが求められる。