北塩原村長選・終盤の情勢 2候補、観光振興や防災対策など争点

 

 任期満了に伴う北塩原村長選は27日、30日の投開票に向け終盤に入った。届け出順にともに無所属の新人で元村議の蟹巻尚武候補(59)と遠藤和夫候補(65)は、裏磐梯の観光振興や防災対策などを争点に選挙戦を繰り広げている。

 蟹巻候補は、半分以上の村議の支援を受けた。4地区に後援会組織を設け、全地区で票の上積みを狙う。災害に強い村、人にやさしい村、基幹産業の発展を公約の柱に磐梯山噴火時の防災対応などを訴えている。

 遠藤候補は、前回の村長選にはなかった後援会組織をつくり支持拡大を図る。北山地区の宅地造成、桧原湖の滞在型観光などで幅広い層に訴える。村内で最も人口の多い地盤の北山地区を中心に支持固めを急ぐ。

 投票率は蟹巻陣営が新型コロナウイルスの影響を加味し、前回(80.67%)より下がるとみる。遠藤陣営は新人同士で関心が高まるとして前回程度と予想。当選ラインは蟹巻陣営が800~900票台、遠藤陣営は千票前後とみている。両候補の地盤ではなく、観光業者の多い桧原、裏磐梯両地区の票の動向が注目される。