「合流新党」代表に枝野氏 泉氏に圧勝、党名は立憲民主を継承

 

 立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の代表選が10日午後、東京都内のホテルで行われ、立民の枝野幸男代表(56)が初代代表に選出された。国民の泉健太政調会長(46)との一騎打ちを制した。得票率は7割を超え、陣営が「圧勝」の目安とした3桁の大台に乗った。党名は投票の結果「立憲民主党」に決まった。枝野氏は選出後「ここから本当の戦いが始まる。国民の選択肢になる」と述べ、政権交代を目指し与党と対決する決意を表明した。15日に結党大会が開かれる。

 玄葉、金子氏は枝野氏 小熊氏は泉氏に投票

 本県関係では、無所属の玄葉光一郎元外相(衆院福島3区)と金子恵美衆院議員(福島1区)が枝野氏、国民県連代表の小熊慎司衆院議員(比例東北)が泉氏に投票した。党名は3人とも「民主党」を選んだ。

 玄葉氏はこれまで、無所属の立場で旧民主党勢力の再結集への触媒役を担ってきた。代表に選出された枝野氏には「再び政権を狙うため、枝野氏の実績や経験が不可欠だ」と、リーダーシップの発揮を期待した。

 金子氏は「原点に戻り、過去の反省を踏まえて頑張らなければという思いを込めた」と、党名投票で「民主党」を選んだ理由を語った。表情からは、民主党分裂から始まった離合集散の歴史を繰り返さない―という決意がにじんだ。

 小熊氏は、代表選を振り返り「新党の人材の幅広さを改めて確認することができた。枝野、泉両氏の討論を通じて深まった政策や党の統治の在り方を一致団結して実行に移さなければならない」と強調した。