現職・室井氏リード 会津若松市長選調査、水野氏と目黒氏追う

 

 任期満了に伴う会津若松市長選は、30日の投開票に向けて折り返しを迎えた。福島民友新聞社は24~26日の3日間、期日前投票を済ませた有権者を対象に出口調査を行い、取材の情報を加味して情勢を分析した。4選を目指す現職の室井照平候補(67)が先行しており、いずれも新人で元県議の水野さち子候補(61)、元市議会議長の目黒章三郎候補(71)が追う展開となっている。新人で会社経営の長谷沼邦彦候補(56)は浸透していない。まだ投票を済ませていない有権者も多く、3日間を残す選挙戦は、各候補がどれだけ支持を広げられるかが鍵になりそうだ。

 支持政党別では、自民の市内3支部、公明の会津総支部が室井候補を推薦している中、室井候補は自民、公明両支持層の7割弱を取り込んだ。ほかの政党は自主投票としているが、水野候補は立憲民主、共産の両党支持層でリード。維新や国民民主などは室井、目黒、水野の3候補に支持が分散しており、社民は水野、室井両候補が支持を分け合っている。無党派層は室井候補が他候補を上回っており、水野候補と目黒候補が競り合っている。

 年齢別では、室井候補は全年齢層から支持を集めている。後を追う水野候補と目黒候補は、各年代で拮抗(きっこう)している。

 職業別では、室井候補が「会社員、会社役員」「自営業(商工業)」「主婦」など幅広い支持を得ている。水野候補は「会社員、会社役員」「主婦」で室井候補に続き、目黒候補は「農業」「自営業(商工業)」で室井候補を追っている。

 市選管によると、24~26日の3日間で、6058人が期日前投票を済ませた。22日現在の選挙人名簿登録者数は9万7092人(男性4万6223人、女性5万869人)。

 ■調査方法 24~26日、市内6カ所の期日前投票所のうち市役所追手町第2庁舎、MEGAドン・キホーテUNY会津若松店、市北会津支所、市河東支所の4カ所で出口調査を行った。タブレット端末を使い、投票を終えた有権者を対象に投票先や支持政党、投票先を決める上で重視した政策などを尋ねた。