鮫川村長選...終盤情勢 接戦想定、人口対策や産業振興など争点

 
(左から届け出順)関根政雄候補、宗田雅之候補

 任期満了に伴う鮫川村長選は、27日の投開票に向け終盤戦に入った。届け出順にいずれも無所属で現職の関根政雄候補(67)=1期=と新人で元村議会議長の宗田雅之候補(71)が、教育環境の充実や高齢者支援による人口減少対策、農業や畜産業などの産業振興などを争点に選挙戦を繰り広げている。

 再選を目指す関根候補は、個人演説会に加え、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し、幅広い層に支持を訴える。小中学校一体の義務教育学校の整備などの人材育成策や、里山保全、高齢者支援などを主張する。

 宗田候補は、村内7地区に設置した後援会組織を生かして支持拡大を図っている。学校給食費の無償化などによる子育て支援の充実や、高齢者が住む集合住宅の整備などによる人口減少対策を訴えている。

 1987年以来32年ぶりの選挙戦となった2019年の前回は投票率が87・15%で、89票差の接戦だった。今回の投票率について、関根陣営は85%、宗田陣営は87%と予想。両陣営とも接戦を想定しており、政策の浸透を急ぐ。