いわきで自民と共産現職落選 福島県議選、郡山は現職10人当選

 

 県議選で全19選挙区のうち選挙戦となった10選挙区の党派別の状況を見ると、福島市で自民が改選前から議席を一つ積み上げ4議席を確保した。立憲民主は現職後継の新人1人が当選したものの、現職1人が落選。2議席を1に減らした。共産、公明はともに1議席を守った。

 定数を2上回る12人が立候補した郡山市は、現職10人が当選。議席は自民が6、共産と公明が1で変化はなかった。5人が立候補した会津若松市は改選前と同じ自民2議席、立民1議席だった。

 最多13人が立候補したいわき市は、自民、共産の現職が落選した。自民は1人が直前に出馬を辞退、現職2人と新人1人が当選したが改選前から1減の3議席だった。公明は2議席を維持し、共産は一つ減らして1議席、立民は唯一の議席を守った。日本維新の会は1議席を得た。

 二本松市は自民現職と自民推薦の新人が当選し、2議席を守った。須賀川市・岩瀬郡は自民が2議席、立民が1議席と構図に変化はなかった。河沼郡は立民新人が自民現職を破り、大沼郡は自民現職が立民新人から議席を守った。

 新人同士の争いとなった石川郡は立民現職の後継として無所属で立候補した新人が自民新人を抑え、同じく新人同士の南会津郡は連合福島など推薦の無所属が自民推薦を破った。

 得票、自民が全体の42.5%

 各党は選挙戦が展開された10選挙区で約42万票を奪い合う形となった。

 党派別の得票数をみると、10選挙区に公認、推薦23人を擁立した自民が全体の42.5%となる18万569票を獲得、前回の46.4%から減少した。7人が立候補した立憲民主は全体の15.1%となる6万4403票を得た。

 5人を立てた共産は9.5%の得票で、4万213票。4人が立候補の公明は3万6273票で8.5%、候補者が1人の日本維新の会は1.9%だった。無所属候補への投票は9万3133票に上り、前回を上回った。

 総得票数は43万1576票で、無効投票数は6314票だった。