会長に亀岡氏、矢吹氏幹事長 自民県連人事、総務会長は佐藤雅氏

 

 任期満了に伴う自民党県連の役員人事を巡り、県連は20日、次期会長に亀岡偉民衆院議員(68)=比例東北、5期=を内定した。県連運営の要となる次期幹事長には矢吹貢一県議(68)=いわき市、4期=を選出。矢吹氏は、残る三役ポストの総務会長に県議の佐藤雅裕氏(57)=福島市、4期=を、政調会長には鈴木智氏(50)=いわき市、4期=を起用した。

 県連は21日の総務会で新体制を正式決定する。県連会長は2015年以来、8年ぶりに代わる見通し。新役員の任期は2年。

 次期県連会長を巡っては、本県関係国会議員が協議し、復興副大臣や文部科学副大臣など政権の要職を歴任し本県復興に尽力した亀岡氏を候補に選任した。県連関係者によると、15年11月から8年にわたり会長を務める根本匠元厚生労働相(72)=衆院福島2区、9期=の続投を推す声もあったが、協議の過程で刷新感を含め会長交代を求める意見が高まった。

 亀岡氏は福島市在住。早大教育学部卒。05年の衆院選で初当選した。

 幹事長人事では、県議らが福島市で議員全員協議会を開き、県内4小選挙区ごとに所属議員29人の意見を集約した。政調会長を2期務めるなど政策に精通し、党内情勢に明るい矢吹氏を全会一致で選任した。

 新三役をはじめとする新役員らは県議会最大会派のかじ取り役として、第2期復興・創生期間(21~25年度)以降の枠組みづくりや激甚化・頻発化する自然災害への対応、深刻化する人口減対策など多方面で政府、党本部との連携を強化しながら本県の復興・創生を加速させる役割を担う。

 県議選では政務三役の相次ぐ不祥事や物価高対策への批判などを背景とした岸田内閣の支持率低迷から党への「逆風」も鮮明になる中、衆院区割り改定後初めてとなる次期衆院選への対応も求められる。

 矢吹氏は協議会後の記者会見で「盤石な組織体制をつくり、一丸となって困難に立ち向かっていく」と述べた。

 議長候補に西山氏内定 副議長は山田氏

 自民党県連は20日の議員全員協議会で、役員人事と連動する県議会人事について、議長候補に現幹事長の西山尚利氏(58)=福島市、5期、副議長候補に山田平四郎氏(70)=郡山市、4期=を内定した。

 正副議長選は12月定例会開会日の12月11日に行われる見通し。県議選で自民は定数58の半数に当たる29議席を獲得しており、公明党(4議席)との連携を継続して正副議長ポストの独占を目指す。