3区・遠藤日向、青学エースに臆せず快走 都道府県対抗男子駅伝

 
ふるさと選手として3区を力走した遠藤=第3中継所

 第23回全国都道府県対抗男子駅伝は21日、広島市の平和記念公園前発着の7区間、48キロで行われ、本県は2時間21分25秒で9位となり大会ぶりの入賞は逃した。

 期待通りのスピード。3区の遠藤日向(住友電工、学法石川高卒)は並走した箱根ランナーや実業団選手を振り切り、トップに迫る快走で古里の期待に応えた。

 2区・藤宮歩(大槻中2年)から4位でたすきを受けると3位集団の中でトップを追走した。8.5キロ、高低差11メートルの難しいコース。「ペースが遅い。集団から出てやろうか。いや、まだ早い」。並走するランナーの様子を観察しながら余力を残した。

 最初は7人だった集団から徐々にほかの選手が脱落する中、遠藤と並んだのは山口の田村和希(青学大4年)。「この距離なら箱根駅伝のランナーとも全然戦える」と箱根駅伝4連覇を果たした青学大のエースにもひるむことはなかった。残り1キロから徐々に差を広げると、残り500メートルではペースが落ちた2位千葉をかわした。トップ茨城の姿も捉えたが、あと一歩届かなかった。

 東京五輪を見据え、大学ではなく実業団の道を選んだ遠藤。元日に行われた全日本実業団駅伝の1区で区間賞を獲得するなど、社会人1年目から成長した姿を古里に届ける。19歳の福島の若きエースが日本長距離界のエースになる日は、そう遠くはないはずだ。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

いわきFC6発、熊本に大勝 先制ヘッドで勢い、新戦力の活躍光る