女子総合・細川が女王の本領 うつくしまトライアスロンinあいづ

 
女子総合優勝を果たした細川久実子(岩手県)

 猪苗代湖と磐梯山を望む夏の会津路で26日、全国の鉄人が熱いレースを繰り広げた「第20回うつくしまトライアスロンinあいづ」。男子総合は阿部有希(福島市)が3年ぶり3度目の優勝を飾り、女子総合は細川久実子(岩手県)が初制覇を成し遂げた。

 質を重視、練習結実

 今シーズン、東北で開かれた4大会で優勝している細川久実子(岩手県)。女王らしい安定したレース運びで「5冠目」を手に入れた。

 苦手とするスイムを乗り切り、女子7位で通過。バイクでは、今年から取り組んでいるフォームの改良が功を奏し、順位を押し上げた。低い姿勢で風の抵抗を抑え、ペダルに足の力をスムーズに伝えられるようにしてスピードに乗った。

 最後のランでは見せ場をつくった。先行していた女子選手2人を序盤で相次いで抜き去ると、後は圧巻の走りで後続を引き離し、ゴールに駆け込んだ。好調な細川だが、決して自信があるわけではない。だからこそ、練習に励んできた。

 地元の県立病院に理学療法士として勤務するため、平日は練習ができても1~2時間程度。質を重視して負荷を掛けることを意識したメニューを組み、トレーニングを続けた。競技を始めて8年になろうとしている。日々積み重ねてきた努力が今、実を結んでいる。

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