「山の神」今井正人、万感ラストラン 陸上生活24年間...現役引退

 
現役最後のレースで充実感を漂わせてフィニッシュする今井正人=福岡市海の中道海浜公園

 「山の神」の呼び名で親しまれた南相馬市小高区出身で男子マラソンの今井正人(39)=トヨタ自動車九州、原町高卒=は25日、福岡市で開かれた日本選手権クロスカントリーに出場し、現役を引退した。今井は「きついことも多かったが、そのたびに成長させてもらった。充実した24年間だった」と充実感を漂わせてフィニッシュラインを駆け抜けた。今後は指導者の道に進む予定だ。

 今井は、順天堂大時代に箱根駅伝の山上り5区で3年連続区間賞を獲得して注目を集めた。大学卒業後、実業団のトヨタ自動車九州に入り、マラソンでは2015年の東京マラソンで当時日本歴代6位の2時間7分39秒の自己ベストをマークした。07年に第18回みんゆう県民大賞スポーツ賞を受賞している。

 学石高卒の山口、日本クロカンV

 大会は世界クロスカントリー選手権(3月30日・セルビア)の代表選考会を兼ねて開かれ、シニア男子10キロで山口智規(早大2年、学法石川高卒)が29分16秒で優勝した。

 今井は31分19秒で44位だった。

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