小名浜のサクラ、1日に「開花宣言」 平年より5日早く

 
開花した小名浜特別地域気象観測所のソメイヨシノ=31日午後、いわき市

 いわき市の小名浜特別地域気象観測所(旧小名浜測候所)にあるソメイヨシノが咲き始めた。生物季節観測を継承している小名浜まちづくり市民会議といわき観光まちづくりビューローは1日、「開花宣言」する。

 元小名浜測候所解説官の島田栄二郎さん(80)によると、3月30日夕に6輪の開花を確認した。平年より5日早く、昨年より8日遅い。東京都内の桜の開花から1週間~10日後に咲く傾向にあるが、今年は1953年の観測開始以来、初めて東京の開花の翌日となった。

 島田さんは「こんなに早く開花するとは予想外だったが、ここ数日の気温の高さが影響したのだろう。福島にも春が訪れた印象で、開花を契機に、まちが活気づくといい」と話した。