春キャベツと新玉ネギの蒸し煮

 

 2018年4月から本田悠さんにお料理を教えていただきます。第1回目は作り置きしておくとパスタやスープなどにも応用できる野菜の蒸し煮。もちろん、ごはんのお供としても優秀です。ローズマリーを入れなければ和食としてアレンジの幅も広がります。

 ◆材料(目安量)

・ キャベツ.........中玉1個
・玉ネギ.........中2個
・塩 .........小さじ1/2~(お好み量)
・エキストラバージンオリーブ油.........大さじ2~
・水 .........大さじ1
・ローズマリー.........1本(約小さじ1)

 *はるか'sメモ*
 底の厚い鍋を使うのがポイントです。底が薄い鍋しかない場合は最弱火にして、焦げ付きに注意してください。

 ◆作り方

(1)柔らかければキャベツの芯も切り落とさず、そのまま大きめの一口大に切る。玉ネギも大きめのくし切りに。
(2)鍋にキャベツを入れて半分量の塩であえる。その上にほぐした玉ネギを乗せて残りの塩を振り、水を加える。
(3)油を回しかけたら蓋をし、20~25分弱火にかける。
(4)キャベツが柔らかくなったら火を止め、全体をよくかき混ぜる。ローズマリーと共にお皿に盛りつけて完成。

 【 環ごはんコラム 】
 はじめまして、4月からお料理ページを担当する本田悠です。簡単に食卓に取り入れられる野菜のレシピをご紹介していきたいと考えていますが、普段、皆さんは素材やその製造・流通について考えることはあるでしょうか? 今回でいうと春キャベツと新玉ネギ。どちらも季節のもので甘味とみずみずしさが特徴です。旬のものを食べることは、その時期だけの味覚を楽しんだり、山菜の苦みといったような体に必要な自然の恵みを受け取ることでもあります。キャベツ一つとっても、どんな人に育てられ、どのように届いたかで味や満足度だけでなく、私たちの体への影響も異なります。このコラムを通してレシピだけでなく"素材"にも注目していただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 Profile【 本田悠さん 】
 環(まる)-自然と伝統の日々ごはん-主宰。福島市出身・在住。野菜が大好きで、自然栽培野菜を扱うレストランや助産院などでの調理スタッフを経て、会津の朝倉玲子氏のアシスタントとしてイタリアの家庭料理を学ぶ。現在、料理教室や料理イベントを中心に活動中。「おいしく楽しく"お達者に"」食から考える自然と健康がテーマ。

2018年4月号・Me&You「ほんだはるかの『環(まる)』ごはん」より