マグロのニンジンソース

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー192キロカロリー、食塩相当量1.6グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・マグロ(刺し身用).........サクで120グラム
・青み(ゆでブロッコリー、好みのスプラウトなど).........少量
 【A】
  ニンジンみそ(下記レシピ参照).........約80グラム
  アマ二油(またはエゴマ油).........大さじ1
  米酢.........大さじ1
  練りワサビ.........少量

☆「ニンジンみそ」のレシピ ※作りやすい分量
・ニンジン(すりおろし).........正味200グラム
・みそ.........100グラム
・みりん.........大さじ4弱(70グラム)
 →すりおろしたニンジン、みそ、みりんを鍋に入れる。弱火にかけ、木べらで混ぜながら煮詰める。瓶などに入れて、冷蔵で約1週間、冷凍で1カ月保存可能。

◆作り方

(1)(A)を混ぜ合わせてソースを作り、皿に広げる。
(2)マグロを2センチのサクに切り、さっと霜降りにして冷水にとる。
   水気を拭いて2センチ角に切り、(1)のソースの上にのせ、青みを散らす。

 【ワンポイント】

 「ニンジンみそ」を作り置きし、それを利用すれば、あっという間に彩りの良い一品ができます。マグロで良質なたんぱく質を、たっぷりのニンジンでビタミンAやカロテンを摂取できます。皮膚や粘膜を強くして風邪予防や花粉症対策にもおすすめです。「ニンジンみそ」は作って冷蔵すれば1週間くらい楽しめます。このまま温かいご飯にのせてもおいしく頂けますが、ニンジンソースのように油脂や酢を加えればドレッシングとして重宝します。その他、豆腐などにのせて田楽にすれば酒肴にぴったり。色がきれいなので、あれこれアレンジを考えるのも楽しくなります。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 郡山市で「ヘルシークッキング教室」主宰。管理栄養士。元・福島学院大食物栄養学科講師。みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、みそ料理のレシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2024年5月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より