梅の万能みそ

 

 作り置きしておくと料理やおつまみに使えて便利。梅を使ったアレンジ自在な調味料のご紹介です。今回は玉ネギを使用しましたが季節ごとに野菜を変えてもおいしいのでお試しあれ!もろきゅうに焼きおにぎりなど、使い方を考えるのも楽しいですね。

 ◆材料(目安量)

・包丁でたたいた梅肉と白みそ(※).........同量
・すりゴマ.........小さじ1/2~お好み量
※酸味が苦手な方は白みそを少し多めに。白みそがない時は家庭用みそでも可。その場合は煮きりみりんや砂糖で味を調整してください。イメージは「酢みそ」です。

 ◆作り方

(1)たたいて滑らかにした梅肉、みそ、すりゴマと練って完成。 ※万能みその基本形
(2)玉ネギを半分に切り、断面に塩少々を振ってフライパンに並べる。その際断面を下に。小さじ1/2ほどの油を上から回しかけて蓋をし、極弱火で玉ネギが柔らかくなるまで10~15分じっくり焼く。 ※10分くらいで一度断面の様子を見、焦げそうならひっくり返す。
(3)(1)を小さじ1程度の水で溶き、お皿に直接のばす。その上に(2)の玉ネギを乗せて完成。お好みでオリーブ油など。

 *はるか'sメモ*
 白みそを使った理由は梅の色がきれいに出ることと甘みがあるから。そのまま冷ややっこに乗せたり、水でのばしてソースにしたりと和にも洋にも自由自在。

 【 環ごはんコラム 】
 梅の季節です。梅酒に梅ジュース、梅干しなど、食材を保存する先人たちの知恵は様々ありますが、私の教室では梅干し作りをお勧めしています。「梅はその日の難逃れ」ということわざがあるほど素晴らしい食材です。特にこれからの時期、塩漬けの梅干しは夏バテ予防や食材の防腐などに一役かってくれます。昔ながらの塩だけで漬けた梅干しは酸味と塩分が強く敬遠されがちですが、今回のように白みそなどの甘味と合わせることで、おいしく食べられます。少し体調がすぐれない時は梅干しに番茶をさし、少しのお醤油と生姜を入れて飲むと症状が緩和される場合があるのでぜひお試しください。その際、選ぶ梅干は自然のお塩で漬けて天日干しされたものに限ります。

 Profile【 本田悠さん 】
 環(まる)-自然と伝統の日々ごはん-主宰。福島市出身・在住。野菜が大好きで、自然栽培野菜を扱うレストランや助産院などでの調理スタッフを経て、会津の朝倉玲子氏のアシスタントとしてイタリアの家庭料理を学ぶ。現在、料理教室や料理イベントを中心に活動中。「おいしく楽しく"お達者に"」食から考える自然と健康がテーマ。

2018年6月号・Me&You「ほんだはるかの『環(まる)』ごはん」より