蒸しナスのエビあんかけ汁

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー103キロカロリー、食塩相当量1.3グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・ナス.........2本
・エビ(殻付き).........中4尾
(エビの下処理用)塩、酒.........少々
・三つ葉.........5~6本
 (A)
  だし汁.........300CC
  酒.........大さじ1
  みりん.........大さじ1
・みそ.........大さじ1
・水溶き片栗粉
  片栗粉.........大さじ1
  水.........大さじ1

 ◆作り方

(1)材料の下ごしらえをする。
 ・ナスはラップに包んで電子レンジ(600W)で2分30秒加熱する。
  粗熱が取れたら食べやすく切って器に入れる。
 ・エビは殻と背わたをのぞいて塩、酒をふり、臭みを除いてからサッと水洗いをし、包丁で細かくたたく。
 ・三つ葉は1センチの長さに切る。
(2)鍋に(A)とエビを入れる。
   煮立つまで箸でほぐし、煮立ってきたら、アクを除いてみそを溶き入れ、水溶き片栗粉で薄くとろみをつける。
(3)ナスが入っている器に(2)を注ぎ、仕上げに三つ葉を少量散らす。

 【ワンポイント】

 ナスは食物繊維のほか、摂り過ぎた塩分(ナトリウム)を排出させるミネラルのカリウムを多く含むので、高血圧やむくみの出やすい方におすすめの野菜です。また、紫色の皮には抗酸化成分(細胞を守る機能性成分)のナスニンもたっぷり。エビに含まれる良質なたんぱく質や抗酸化成分のアスタキサンチンとの組み合わせは、丈夫で若々しい血管を作るのに役立ちます。ナスは電子レンジで蒸すので水溶性のカリウムを失うことなく、しかも彩りよく仕上がります。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2021年10月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より