サケのみそクリーム煮

 

 身近な存在の調味料「みそ」は、使い方や素材によって料理のバリエーションを無限大に広げてくれる頼もしい存在。近年、その健康効果は世界的に注目を集め、がんや生活習慣病の予防、老化防止や美白効果もあるという研究結果も。みその健康効果やおいしさを引き出す料理の研究に取り組む橋本ヨシイ先生が、みその魅力満載のレシピを紹介します。

 【栄養価】エネルギー274キロカロリー、食塩相当量2.1グラム ※1人分の値

 ◆材料 <2人分>

・生サケ.........2切れ
 (塩、こしょう 少々)
 (小麦粉、オリーブ油 少々)
・ニンジン.........1/3
・カブ.........小ぶり2個
・ブロッコリー.........小2房
・ブイヨンスープ.........200ミリリットル
 (ブイヨンの素1/2個、湯200ミリリットル)
・みそ.........大さじ1
・牛乳.........100ミリリットル
・水溶き片栗粉.........片栗粉小さじ1、水小さじ2

 ◆作り方

(1)材料の下ごしらえをする。
 ・ニンジンは輪切り、カブはくし形に切って、それぞれ軽く面取りをする。
 ・サケは軽く塩とこしょうを振って5~6分置く。
 ・ブロッコリーは茹でる。
(2)鍋にブイヨンスープとニンジンを入れて、火にかける。途中でカブも加えて柔らかく煮る。
(3)サケの水気を拭いて小麦粉をまぶし、オリーブ油を軽く熱したフライパンでさっと焼く。
(4)ニンジンとカブが柔らかくなったら、焼いたサケと牛乳を加え、ひと煮したらみそを煮汁で溶き入れ、水溶き片栗粉で薄くとろみをつける。
(5)器に盛り付け、ブロッコリーを添える。

 【ワンポイント】

 旬の秋サケは良質なタンパク質や動脈硬化などを予防する脂肪酸のDHA、EPA、そして骨に関わるビタミンDを多く含むので、ぜひ食卓にのせたい魚です。ビタミンAの多いニンジンやブロッコリーも入るので風邪予防にもおすすめです。みそ風味のクリーム煮はコクとうま味が加わり、やさしい風味に仕上がるので子どもからお年寄りまで幅広い年代に喜ばれます。おいしく作るポイントは、生サケに小麦粉をまぶしてさっと焼いてから鍋に加えることです。

 Profile【 料理監修・橋本ヨシイさん 】
 福島学院大・食物栄養学科講師。郡山市在住。管理栄養士。1989年から「ヘルシークッキング教室」主宰。全国みそ健康づくり委員会のみそ料理レシピの管理、監修を行っている。
 〔協力紹介〕全国味噌工業協同組合連合会による「みそ健康づくり委員会」。みその効用や知識、レシピ、全国のみそ屋mapなど、みそのことならおまかせ!

2021年11月号・Me&You「橋本ヨシイ先生監修・健康おいしいみそレシピ」より