福島県関係の安倍派4議員、収支報告書を訂正 パー券還流

 

 県選管は22日、自民党安倍派(清和政策研究会)の本県関係の国会議員4人の関連政治団体から訂正の届け出があった政治資金収支報告書を公表した。政治資金パーティー裏金事件を巡り安倍派が1月に訂正した収支報告書を受け、各議員側は2020~22年分の期間内の収支報告書を訂正し、派閥からの還流分に当たる寄付の金額を記載した。

 4人は吉野正芳元復興相(衆院福島5区)、菅家一郎衆院議員(比例東北)、上杉謙太郎衆院議員(同)、森雅子元法相(参院福島選挙区)。各議員の関連政治団体が20~22年に派閥からの寄付として記載した金額は【表】の通り。各議員側はいずれも訂正前は派閥名義の寄付として記載しないなど不適切な処理をしていた。各年の金額は、安倍派が訂正した収支報告書で各議員側に支出した金額と一致する。

 安倍派の本県関係国会議員のうち、亀岡偉民衆院議員(比例東北)が代表を務める政治団体は既に派閥からの還流分を追記するなど収支報告書を訂正している。

 岩城光英氏も訂正

 県選管は22日、元法相で元参院議員の岩城光英氏の関連政治団体が訂正を届け出た20~22年分の政治資金収支報告書を公表した。岩城氏側は安倍派からの寄付として20年分で68万円、21年分で54万円、22年分で10万円をそれぞれ収入に追加した。