福島駅東口再開発、6月にも議会へ基本構想計画案 市が方針

 
福島駅周辺のまちづくりについて意見を交わす参加者

 福島市のJR福島駅東口の再開発事業について、市は23日、5月に取りまとめる予定の基本構想を6月にも市議会に計画案として示す方針を示した。同日、市内で開かれた駅周辺のまちづくりを巡る若者向けの意見交換会で明らかにした。

 事業は工事費の高騰や当初の計画では採算が取れないなどとして、交流・集客拠点施設の規模縮小が決まっており、コンベンションホールを新設する方向で議論が進んでいる。

 この日の意見交換会は、街の将来を担う若者の視点をまちづくりに生かそうと開催。大学生ら約30人が参加した。市職員が駅周辺のまちづくりの状況を説明した後、参加者が5班に分かれて意見を出し合った。

 参加者からは「交流スペースなど幅広い年代が集まれる場所が必要ではないか」「買い物や食事を楽しめる商業施設、アミューズメントパークが欲しい」など、生活環境の充実を求める声が多くあった。一方、「買い物環境は仙台の方が優れているので、買い物環境以外でまちづくりを考えてみてはどうか」といった周辺都市の環境を考慮した意見も出た。

 市は今後も幅広い年代から意見を聞き、基本構想をまとめる。